【ホームタウン対談】市長と一丸/第三回 木津川市

2007年の誕生以来、わずか10年足らずの間に全国的にも異例の発展を続ける木津川市。そんな街の初代リーダー・河井規子市長のもとを新米パパ・堀米勇輝選手が訪ね、木津川市の魅力や子育てについて和気あいあいと語り合いました。

豊かな環境と子育て支援で人気急上昇中の木津川市

河井▶昨日(5月11日)は「スポーツアカデミースペシャル」で木津川市立上狛小学校の子どもたちを指導していただき、ありがとうございました。プロサッカー選手とふれあえる貴重な時間を過ごすことができて、子どもたちも喜んでいたようです。

堀米▶元気な子がいっぱいで、楽しく過ごせました。こちらこそありがとうございます。

河井▶木津川市に来られたのは昨日が初めてですか?

堀米▶はい。昨日、今日と木津川市に来る機会が続いたので、もう道は覚えました(笑)。途中、街並みを見ていたんですが、緑に囲まれている中にきれいな家がいっぱい建っていて、素敵なところだと思いました。僕が生まれ育った山梨県甲府市も緑がいっぱいだったので、落ち着きます。

河井▶京都・奈良・大阪方面への通勤が便利な立地と、近くの山にはクワガタ、川にはアユがいる豊かな自然が木津川市の大きな特徴です。その一方で、今年、京大農場(京都大学大学院農学研究科附属農場)が大阪府高槻市から移転するなど、教育・研究機関との連携が深まりつつあります。また、奈良県に近いことから海住山寺や浄瑠璃寺、岩船寺など、奈良文化の影響を色濃く受けた国宝級の仏閣、仏像がたくさんあるんですよ。現在、木津川市は1カ月におよそ100人のペースで転入があり、2007年に木津町、加茂町、山城町が合併して木津川市になってから10年足らずの間に約8000人近く人口が増えています。「待機児童ゼロへの取り組み」や「第3子以降保育料無償化制度」など子育て支援制度が充実していることもあり、特に子育て世代の家族の転入が増えているんですよ。堀米選手も最近、お子さまが生まれたそうで、おめでとうございます。かわいいでしょう?

堀米▶はい、かわいいです!

河井▶まだ生まれたばかりなので、大変じゃないですか?特に夜中とか。

堀米▶妻が寝られなくて大変そうです。僕は熟睡してしまっているので、申し訳ないです。僕もオムツ交換をするんですが、まだおしりを上手に拭いてあげられなくて・・・(苦笑)

河井▶長い人生の中で子育てにかかわることができるのはほんのわずかな時間なので、今の時間をぜひ大事にしてくださいね。堀米選手はお子さんが生まれた後、ゴールを決めたりと大活躍ですが、気持ちに変化はありますか?

堀米▶責任感が出てきて、それがプレーひとつひとつにも表れるようになりました。簡単に負けてしまうようでは家族の生活を守れないし、今はそれが大きな原動力になっています。

未来に夢を・・・それが木津川市とサンガの願い

河井▶将来はお子さんもサッカー選手になってほしいとお考えですか?

堀米▶一緒にボールを蹴っているうちに、自然と目指してくれたらいいなと思っています。

河井▶堀米選手は自分からサッカーを始められたのですか?

堀米▶幼稚園の時に友達と一緒に始めました。でも、なかなか上達せず、友達がAチームなのに、僕はBチームでした。悔しかったので朝練したことをよく覚えています。

河井▶かなり努力されました?

堀米▶それもありますが、僕の場合は親の存在が大きかったと思います。親は僕がやりたいことを積極的にサポートしてくれました。努力の方法を一緒にさがしてくれましたし、仕事で夜遅くに帰宅しても朝の6時から練習に付き合ってくれたり、練習場に送ってくれたりしました。今、自分が親になって、「本当にすごい親だなぁ」と改めて思います。

河井▶実は私の孫もサッカーをやっていて、将来はプロになりたいと言っているのですが、アドバイスをお願いします。

堀米▶今思えば、僕はかなり負けず嫌いでした。相手が大人であろうと子どもであろうと大好きなサッカーでは負けたくありませんでした。今も練習の時から目の前の相手に負けたくないですね。だから試合でも練習でも、どれだけ本気になれるかがステップアップの鍵だと思います。僕もまだまだなので、それを続けていきたいですね。河井市長はどのようなきっかけで市長を目指されたんですか?

河井▶木津町議会議員だった父の影響かもしれません。父は毎日の食卓で町への熱い思いを語っていました。行政のことには興味がないはずだったんですが、その熱い思いが刷り込まれていたんですね。私も35歳から議員を務めた後、町長になりました。その後、木津町、加茂町、山城町の合併に携わったことで、「木津川市の生みの母が責任を取らなくて誰が責任を取るの?」と思って立候補し、市長になりました。来年で木津川市も満10歳で、孫と同い年なんです。ですから「人間なら小学生だなぁ」という感覚でこの街を見ることもあります。新しい市をつくり、育てるにはいろんな苦労がありますが、それを乗り越えて立派な市になってほしいと願っています。それと同時に堀米選手のような若い人が夢を持って住めるような環境をつくっていきたいと考えています。堀米選手のこれからの目標は?

堀米▶個人的にはサッカーをやっている限り日本代表を目指します。チームとしてはもちろんJ1昇格を目指します。ですから本気でJ1に上がろうとしている僕たちを見て、木津川市の皆さんにもサンガに興味を持ってほしいと思います。試合ではもちろんですが、練習でも真摯にサッカーと向き合っていきますので、ぜひ西京極でのホームゲームやサンガタウン城陽での練習を見に来てください。河井市長も、ぜひ僕たちの試合を見に来てください。

河井▶絶対に行きます!これからも堀米選手を応援しますので、良いプレーを楽しみにしています。そして、少しお母さん目線になりますが、これからも良い選手であると同時に良いお父さん、だんなさまでいてくださいね。

堀米▶はい!今日はありがとうございました。

【取材協力】 パン工房「風いろ小麦」 木津川市城山台11丁目22-8 https://www.facebook.com/kazeiropan

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