【祝!ラグビーW杯開幕】関西ラグビーの発祥地に鎮座する神様に必勝祈願を!

来たる9月20日(金)、ラグビーの世界王者を決する4年に一度のビッグイベント、ラグビーワールドカップ2019日本大会がいよいよ開幕します! 前回大会では強豪・南アフリカを破るなど、近年めきめきと力をつけている日本代表チームの活躍を期待せずにはいられませんね〜。
しかも今大会の代表メンバーには、京都府出身の田中史朗選手をはじめ関西出身の選手が8名も加わっているとのこと。そもそも関西は、花園ラグビー場やラグビーの強豪校があり、名選手を多数輩出してきたラグビーの先進地域。そんな関西ラグビーのルーツを伝える場所が、京都・下鴨神社にあると聞き、早速訪ねてみました!

関西でラグビーボールが初めて蹴られた場所が判明!

下鴨神社の社叢にたたずむ小さな社と記念碑
向かった先は、下鴨神社の社叢「糺の森」の馬場に面した「さわた社(雑太社/澤田社)」。美人祈願のパワースポットとしておなじみの摂社・河合神社を少し北へ進んだところにあります。ここでまず注目したいのは、鳥居の右手に横たわる大きな石碑。表面にはラグビーボールと「第一蹴の地」の文字が刻まれています。
聞けば明治43年9月、慶應義塾生の指導のもと、4人の旧制第三高等学校(現・京都大学)の学生たちがこのあたりで初めてラグビーボールを蹴ったのだとか。つまり、ここは関西におけるラグビー発祥の地なのです。第一蹴のエピソードは後輩たちに語り継がれ、昭和44年、京都大学ラグビー部のOBによってこの石碑が建立されました。

「第一蹴の地」で復活を遂げたラグビーの神様

さわた社のご祭神は球技の神様だった!
神社のほうに目を移してみると、ラグビーボールを象った絵馬が鈴なり状態! そう、石碑の傍らに建つさわた社もまた、ラグビーにゆかりのある神社なんです。ご祭神の神魂命(かんたまのみこと)という御神名から、魂は玉に通じるとして球技上達の御神徳があるといわれています。

ラグビー絵馬(500円)、ラグビー御守(1000円)はさわた社近くの河合神社で授与

さわた社の社殿は老朽化のため戦後まもなく解体され、長らく摂社の三井神社に合祀されていましたが、平成29年の式年遷宮事業の際に再興。第一蹴のエピソードや、前回のラグビーW杯における日本代表チームの快進撃も手伝って、いつしか“ラグビーの神様”と呼ばれるように。ラグビー関係者やラグビーファンにとって、まさに聖地なのです。

現役ラガーマンが必勝祈願にやってきた!

いきなりご利益!?大学ラグビーの精鋭に遭遇
そろそろお暇しようかと考えていた矢先、ジャージ姿のゴツイ男性がぞろぞろ……。なんと、「2019ムロオ関西大学ラグビーAリーグ」(8月31日〜11月30日)に出場する関西8大学のラグビー部キャプテンが揃って必勝祈願にやって来たのです! こんな貴重な場面に偶然立ち会えるなんて、ラグビーの神様の思し召しとしか思えないっ! 興奮にうち震えながら、参拝の様子を見学させていただきました。

神職によるご祈祷に続き、ラグビー絵馬にリーグ戦に向けての抱負を書き込むシーンも。「関西制覇!」「日本一!」といった言葉から試合にかける意気込みがひしひしと伝わってきます。

神社の方のお許しを得て、筆者もちゃっかりフォトセッションにも参加。左から、関西学院大学、近畿大学、同志社大学、天理大学、京都産業大学、立命館大学、摂南大学、大阪体育大学のラグビー部キャプテンです。
100年以上前にこの地で芽生えたラグビー文化が関西に広く根付き、今もこうして若い世代に受け継がれていることを肌で実感しました。みなさんのご健闘を心よりお祈りいたします!

現役バリバリのラガーマンに遭遇するというミラクルまで起こった関西ラグビーの聖地訪問。最後に大学ラグビー部のみなさんにならい、絵馬を奉納することに。願い事はもちろん、W杯における日本代表チームの勝利〜!ですが、まずはケガなどをせず、ベストコンディションで試合に臨めることが一番ですね。
みなさんも日本で初めてW杯が開かれるこの機会にぜひ、下鴨神社のさわた社へ足を運んでみませんか?
ラグビーに詳しい方もそうでない方もウェルカムです!
■■information■■

さわた社
所在地:京都市左京区下鴨泉川町59
電話:078-781-0010(下鴨神社)
時間:参拝自由
アクセス:JR京都駅から市バス4系統・205系統で「下鴨神社前」または「糺ノ森前」下車、徒歩すぐ
駐車場:120台(有料)
https://www.shimogamo-jinja.or.jp/

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