【2022】新緑の季節到来―京都府内「青もみじ」の名所

初夏の風物詩と言えば、“青もみじ”。5月から7月頃に見られる青々とした楓(カエデ)の葉を、俗に青もみじと言います。見ているだけで爽やかな気分にしてくれますよね。京都の初夏を彩る鮮やかな新緑の絶景をご案内します。

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五重塔×青もみじは圧巻のコラボレーション
成相寺@宮津市
例年の見頃:5月頃〜8月頃

日本三景・天橋立を眼下に望む景勝地に佇む成相寺。本堂や五重塔周辺には数百本もの青もみじが生い茂っています。

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成相寺の五重塔は、雪舟の『国宝 天橋立図』に描かれている五重塔を復元したもので、鎌倉時代の建築様式を本格的に再現したものです。

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4月下旬~5月上旬は、本堂、参道周辺や五重塔周辺に咲く美しいシャクナゲも楽しむことができます。

<周辺立ち寄りスポット>
天橋立
マリントピアリゾート
飯尾醸造

■■INFORMATION■■
成相寺
宮津市成相寺339
TEL 0772-27-0018
拝観時間 8:00〜16:30
入山料 大人500円
https://www.nariaiji.jp/

境内一面青もみじが埋め尽くす「丹後のもみじ寺」
金剛院@舞鶴市
例年の見頃:5月頃〜8月頃

赤レンガパークなどがある東舞鶴の街中から、車でおよそ15分。山に抱かれて佇む金剛院は、三島由紀夫の『金閣寺』にも登場する名刹です。境内のいたるところに植えられたもみじは、樹齢数百年から数十年の木まで約数千本もあり、中でも江戸時代に細川幽斎(藤孝)が作庭した鶴亀の庭と共に植樹した楓が有名で、「丹後のもみじ寺」としても親しまれています。

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特にオススメなのが、お隣にある鹿原公園からの眺望。三重塔(重文)は平安時代の白河天皇の勅願で建立され、室町時代に再建されたもの。新緑に埋もれんばかりの三重塔をご覧あれ!

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<周辺立ち寄りスポット>
・赤レンガパーク
■■INFORMATION■■
金剛院
舞鶴市字鹿原595
TEL 0773-62-1180
拝観時間 9:00~16:00
拝観料 300円(宝物殿は別途500円)
http://www.maizuru-kanko.net/spot/sightseeing/kongoin.php

青もみじと朱塗りの国宝二王門は迫力満点!
国宝光明寺二王門@綾部市
例年の見頃:5月上旬〜7月下旬

君尾山のトレッキングコースを歩いていると突然現れる朱塗りの美しい門。こちらは聖徳太子が創建したと伝わる光明寺に宝治2(1248)年、建立されたといわれる二王門です。

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とりわけ美しいのが、山門をくぐって振り返ってみる景色。二王門の裏側、光明寺に向かう参道の門を取り巻くような瑞々しい青もみじと朱色のコントラストが見事です。5月中旬は、二王門から光明寺へ向かう参道の脇にシャガの群生も見られます。

<周辺立ち寄りスポット>
・君尾山トレッキング(観光協会主催ハイキング)
※春の観光ガイド、里山ハイキング参照
https://www.ayabe-kankou.net/wp/wp-content/uploads/2022/02/2022_spring.pdf
すぐそばにある大自然「綾部トレイル」でトレッキングはいかが?

■■INFORMATION■■
国宝光明寺二王門
綾部市陸寄町君尾1-1
TEL 0773-42-9550(綾部市観光協会)
拝観時間 特になし
拝観料金 無料
https://www.ayabe-kankou.net/spot/komyoji/

SNSでも話題!参道はまるで青もみじのトンネル
向日神社@向日市
例年の見頃:5月上旬〜6月下旬

国の重要文化財に指定されている本殿は室町時代の建築で、東京・明治神宮のモデルといわれる向日神社。約200m続く一本道の参道には、約100本の青もみじのトンネルが続きます。その美しさはSNSでも話題になったほど。

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本殿からつづく渡廊下と鮮やかな青もみじの共演も見もの。また、5月14日~7月31日の期間中、京都西山の竹の里・乙訓エリアでは「新緑と青もみじの御朱印めぐり」を実施しています。神幸祭・還幸祭(毎年5月の第2日曜日に還幸祭、その3日前に神幸祭)も開催予定。
<周辺立ち寄りスポット>
・向日市観光交流センター
・竹の径
・京都向日市激辛商店街

■■INFORMATION■■
向日神社
向日市向日町北山65
TEL 070-1765-5398(向日市観光協会)
拝観時間 9:00〜16:00
拝観料金 無料
https://www.muko-kankou.jp/map/detail.html?id=387

有名CMで紹介された紅葉名所は、穴場の青もみじ名所
光明寺@長岡京市
例年の見頃:5月上旬〜8月頃

JR東海の「そうだ 京都、行こう。」でも紹介され、紅葉の名所として知られる光明寺。夏は爽やかな青もみじが境内を彩ります。約2万坪の境内には約500本の木々が立ち並び、新緑の穴場スポットとして密を避けてゆっくりと楽しむことができます。

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総門をくぐった所にある「女人坂」は緩やかな坂道の参道で、美しい石畳の参道と青もみじが作り出す荘厳な雰囲気が人気。また、名前のとおり、頭上まで紅葉が覆い、まるで紅葉のトンネルのようになる「もみじ参道」は、青もみじの季節には瑞々しい新緑に包まれます。

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5月14日~7月31日の期間限定で、青もみじ限定御朱印がいただけますよ。
<周辺立ち寄りスポット>
・長岡天満宮
・柳谷観音 楊谷寺

■■INFORMATION■■
光明寺
長岡京市粟生西条ノ内26-1
TEL 075-955-0002
拝観時間 9:00〜16:00
拝観料金 無料
https://komyo-ji.or.jp/

★まもなく開催! 京都西山 竹の里・乙訓 青もみじとあじさいの御朱印めぐり
新緑の季節、青もみじやあじさいの名所をめぐりながら、特別な御朱印をいただきに行きませんか?京都西山 竹の里・乙訓エリアにある向日神社、光明寺を含む複数の神社仏閣にて、期間限定の特別御朱印が授与されます。(一部除く)
期間:令和4年5月14(土)~7月31日(日)
詳しくは、以下のURLをクリックください▼
http://otokuni-kyoto.sakura.ne.jp/wp/

■御朱印めぐりには、もうひとつの京都周遊パスが便利
竹の里・乙訓周遊パス:1日乗車券500円(大人・小児同額)
販売期間:2022年4月28日(木)~2023年3月20日(月)※売り切れ次第販売終了
詳しくは「もうひとつの京都周遊パス」で検索
https://www.pref.kyoto.jp/ktr/news/take-pass.html

水音を聴きながら青もみじのトンネルをお散歩
興聖寺@宇治市
例年の見頃:4月下旬〜8月下旬

鎌倉初期に宋から帰国した高僧・道元禅師が開創した宇治市の興聖寺。青もみじが楽しめるのは、総門から山門にいたる約200mの参道「琴坂」。4年前の台風により、かなりの被害を受けましたが、約250本ある青もみじも現在は復活しつつあるそうです。

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「琴坂」の両脇を流れる水音に耳を澄ましながら、頭上を覆うモミジのトンネルを歩けば、ヒーリング効果は抜群!また、2022年5月8日(日)まで境内では、青もみじを中心としたライトアップも実施しています。

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<周辺立ち寄りスポット>
・平等院
・お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな
・木下アカデミー京都アイスアリーナ

■■INFORMATION■■
興聖寺
宇治市宇治山田27-1
TEL 0774-21-2040
拝観時間 9:00~17:00 ※~5月8日(日)開催のライトアップは17:30~20:30(最終入山20:00まで)
拝観料金 高校生以上 500円(ライトアップ時の入山料は大人1000円、高校生以下無料)
※〜2022年5月8日(日)は、参拝客の安全の為、「琴坂」車両通行と駐車場の利用はNG
https://www.uji-koushouji.jp/index.html

一休さんゆかりの寺で爽やかな青もみじ観賞
酬恩庵一休寺@京田辺市
例年の見頃:5月頃〜8月下旬

アニメでお馴染み、トンチの一休さんが晩年を過ごしたことから通称、一休寺と呼ばれるようになった酬恩庵一休寺。

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裏山の豊かな土壌に恵まれ、この時期の一休寺では青もみじと苔が美しく生育します。幹線道路から100mほどで小鳥がさえずり、静寂に包まれた環境はまさに市中の山居と言えるでしょう。

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参道の両サイドに植わるもみじはあたかも青もみじのトンネルのようです。若々しい爽やかな青色から次第に濃さを増してゆくので、訪れるタイミングによって発見があります。

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参道からのもみじのトンネルはもとより、名勝指定の方丈庭園を彩る借景のもみじも必見。

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6月には、さつきや沙羅双樹も楽しむことができます。

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<周辺立ち寄りスポット>
・寿宝寺

■■INFORMATION■■
酬恩庵一休寺
京田辺市薪里ノ内102
TEL 0774-62-0193
拝観時間9:00〜17:00(宝物殿 9:30〜16:30)
拝観料金 大人500円、小学生200円、中学生300円、高校生400円/大人30名以上 450円(※小中高生は団体割引なし)
http://www.ikkyuji.org/

酬恩庵一休寺について、詳しくはこちらの記事もチェック!▼
いま一休寺がアツい!!実はアート&グルメなSPOTだった♥