【2022】黄金色のミツマタと純白のシャガの花が咲く京都・綾部の神秘の森へ

森の中に突然と現れるミツマタやシャガの群生。この神秘的な花園があるのは京都府綾部市の市街地から約30キロ、福井県との県境に位置する「水源の里老富(おいとみ)」地区にある「市茅野杉(いちかやすぎ)の森」です。
例年ですと3月下旬からミツマタが、4月下旬頃からシャガの花が森を埋め尽くしますが、今年は残雪が多く残念ながら当面は閉園。
雪解けが間に合えば4月末からのシャガの公開ができるかも……とのことです。そこで今年のミツマタは編集部が昨年、撮影した動画でお楽しみください。

※開園情報、「花やどり」の営業日は事前に必ず綾部市観光協会のHP等で確認してください。
綾部市観光ガイド|ようこそ、綾部へ。綾部の観光お役立ち情報サイト

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黄色い絨毯が広がる、「ミツマタ」の群生

木漏れ日がミツマタの花園に降り注ぐ光景は神秘的!まるで絵本の世界のようですね。ミツマタは、枝が3つに分かれていることから三又=ミツマタと呼ばれています。新緑が芽吹く前、枝先に小さな黄色の花が集まり、蜂の巣のような形をした形の花が咲きます。樹高は約2メートル、香りはラベンダーのような甘い香りです。

f:id:kyotoside_writer:20220224155404j:plainところで、どうしてこの森に全国でも類をみない規模のミツマタの群生があるのでしょうか。

群生地の保全をしている水源の里老富・代表の酒井省吾さんにお話を伺うと、これらは自生しているのではなく昭和初期、和紙の原料として売るために集落の方が少しだけ植えたものなのだとか。実はミツマタの樹皮は強い繊維質があり和紙の原料になるのです。ところがまもなく戦争が激しくなり、ミツマタは森の中でそのままになっていました。

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少しだけしか植えなかったのに、なぜ群生になったのか――老富は林業が盛んな地で、この森の市茅野杉(いちかやすぎ)は元々、材木用として育てられていました。ところが戦後、今度は木材が売れない時代が到来。杉を伐採しなくなり、人があまり立ち入らなくなります。

f:id:kyotoside_writer:20220224155404j:plainそして時は経ち、10数年前の大雪で杉の木が痛んでしまったため、森の木を伐採すると、程よい光が入るようになり、ミツマタもシャガもどんどん増えていったのです。
「この光が良いんですね。ですから私たちは特にミツマタやシャガのための手入れはしていないんです」と酒井さん。
今年は見ることが難しいかもしれませんが、来年はぜひ、この素晴らしいミツマタの森を見たいですね!

光が織りなす幻想的な「シャガ」の群生

今年(2022年)の見頃予想:5月中旬から5月下旬

f:id:kyotoside_writer:20220224155404j:plainさて、ミツマタのシーズンが終わると、純白のシャガが森を埋め尽くします。写真は森の入口から森の広場まで約400メートル続く「シャガの小径」。こんな素敵な小径を歩くことができるんですよ。

f:id:kyotoside_writer:20220224155404j:plainシャガの草丈は30~50センチ。白地に黄色と紫の個性的な模様が入ったアヤメに似た植物で、人里に近い森林周辺の湿った木陰などに自生する植物です。
このシャガの群生も全国でも類をみない規模なのですが、先ほども書いたように、実はここに群生地があることは最近まで知られていませんでした。最初に発見されたのがシャガの群生で、杉の木の伐採からすこし時を経た2015年のこと。綾部市の写真家・鈴木隆さんが風景撮影のポイントを探すために森に入り、偶然見つけたものなのです(ミツマタの群生はその翌年に発見)。

f:id:kyotoside_writer:20220224155404j:plain水源の里老富・代表の酒井省吾さんにお話を伺うと、上林川の上流に位置する老富周辺では、昔から4月下旬頃になると山の斜面にシャガが咲いていました。
ゆえに「見慣れた花なのでなんとも思っていなかったんです。花自体も地味なので、この辺では“ミソショウブ”なんて呼んでいたぐらい。それが杉林の、しかも平地に群生が見つかりビックリしました。この素晴らしい群生を見て、私たちもシャガの美しさを再認識したんです」

f:id:kyotoside_writer:20220224155404j:plain森の中を歩いていると目にする、木漏れ日が純白の花を照らす様は言葉にできない美しさ。確かに道端にそっと咲くシャガの花も可憐で素敵ですが、群生となると神秘的な美しさがありますね。

綾部の伝統食 とち餅はクセにある美味しさ!

f:id:kyotoside_writer:20220224155404j:plainミツマタとシャガの群生地が見つかって以来、老富地区ではミツマタやシャガの「小径」の整備や休憩所「花やどり」をオープンさせるなど、地元住民が一丸となって保存や整備に取り組んできました。
今年は残念ながら「花やどり」でコーヒーやぜんざいなどをいただくことはできませんが、綾部の特産品は変わらずに販売される予定。そこでぜひ買ってほしいのが、地元のお母さんたちが作る「とち餅」と「とち大福」です。

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とち餅は、この地で冬に食べられてきた伝統食。10、11月頃にとちの実を拾い、茹でてから灰でアクを抜き、もち米と一緒に蒸して作られます。トースターで焼くと、とちの香ばしい香りが広がります。焼いてそのまま食べるのも良いですし、砂糖しょう油にからめたり、餡子との相性もバツグンなのでぜんざいにしても◎ですよ~。

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森の中は舗装されていないので訪れるときは汚れても良いスニーカーや登山靴がベスト。またGW頃は「花やどり」周辺のボタンザクラなどが満開になり、こちらもおすすめです。


開園情報
開園情報は綾部市観光協会のHPやSNSで随時発信しています。訪れる前には必ず事前にチェックして、確認してくださいね。
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周辺のおすすめ立ち寄りスポット

シャガを見に訪れた後に立ち寄りたい、編集部おすすめスポットをご紹介! 

屋外迷路。親子、友達同士でワイワイ楽しめます。帰りに温泉に入るのもいいですね~。

下着メーカーとして有名な「グンゼ」。でも作っているのは下着だけではなかったんです! そして歴史も学べちゃいます。

綾部に来たら一度は訪れたい京都府北部の建造物で唯一の国宝「光明寺二王門」。時間があるなら「綾部トレイル」で大自然に触れるのもおすすめ。

室町時代をテーマにした古民家のお料理屋さん。こちらでランチをいただくのもおすすめ。

 

■■INFORMATION■■
※開園情報、「花やどり」の営業日は事前に必ずHP等で確認してください。
水源の里老富 ミツマタとシャガの群生地
住所:綾部市老富町在中
問い合わせ:0773-42-9550(綾部市観光協会)
料金:200円(運営協力金)高校生以下無料
服装:森の中を歩くので汚れても良いスニーカーや登山靴がおすすめ!
駐車場:あり(第1Pは20台、第2Pは40台駐車可)
アクセス:【自動車】国道27号「山家」交差点から府道1号に入り、福井県境まで直進、群生地まで駐車場から徒歩約5~10分